No.34 ハーフリンガルで口元の突出感と開咬を治した上下右側5番先天欠如症例
ハーフリンガルで口元の突出感と開咬を治した上下右側5番先天欠如症例
20代女性 江戸川区
『下唇と前歯を引っ込めて開咬を治したい。』という主訴でした。
上顎前歯が唇側に大きく傾斜し、E-lineから上唇が+4.1㎜ 下唇が+7.6mm前方突出しているため、唇が閉じにくい状態でした。
また、上下顎右側5番先天欠如しており、どちらもE(乳歯)が残っている状態でした。
上顎右側E、上顎左側5番、下顎右側E、下顎左側5番抜歯を行い、口蓋に歯科用アンカースクリューを用いたハーフリンガル治療(上顎が裏側矯正治療、下顎が表側矯正治療)で治療を致しました。
ご希望通りE-line上に上下唇を一致させ、口唇の閉鎖も楽にできるようになりました。
審美的・機能的に良好な状態になりました。笑顔と横顔が素敵です。
いつも積極的に治療に取り組んでいただきました。
症例紹介
診断名:上下顎右側5番先天欠如(乳歯晩期残存)を伴う開咬症例
年齢:20代 治療期間:2年10ヶ月 治療回数:30回 初診日時:2018年8月31日
治療に用いた主な装置:
◎歯科用アンカースクリュー
◎カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置 (WIN)
◎プラスチック製唇側マルチブラケット装置
抜歯部位:上顎右側E、上顎左側5番、下顎右側E、下顎左側5番
治療費:¥1.026.000-(通院費¥5.500別)
リスク・副作用:
歯科用アンカースクリューから上顎前歯部を引っ張り、後方移動と共に圧下します。
通常の後方移動よりも歯根吸収のリスクが大きいので、定期的にデンタル写真を撮影して弱く持続的な力で、注意深く矯正力をかけていきます。