No.44 ハーフリンガルで治療した上顎前突症例



No.44 ハーフリンガルで治療した上顎前突症例
30代女性 東京都豊島区
『目立たない矯正装置で口ゴボ感を改善したい』という主訴でした。
上下顎前歯歯軸が唇側傾斜し、口元の突出感により、口が閉じづらく口呼吸でした。
上顎は両側4番を抜歯し、下顎は非抜歯で治療を致しました。
上下顎拡大床による歯列拡大終了後、ハーフリンガル矯正治療で審美的・機能的改善が達成されました。
口蓋部に歯科用アンカースクリューを植立して上顎前歯部の後方移動と圧下によりガミーラインを整えています。
MFTによる口唇圧の向上と舌突出癖の改善も致しました。
機能的にも審美的にも良好な状態となりました。遠方からのご通院は大変だったかと思います。
ご協力ありがとうございました。
症例紹介
診断名:過大なオーバージェットを伴う上顎前突症例
年齢:30代 治療期間:2年4ヵ月 治療回数:26回 初診時日時:2020年2月20日
治療に用いた主な装置:
◎拡大床
◎上顎カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置 (WIN)
◎下顎プラスチック製唇側ブラケット矯正装置
◎歯科用アンカースクリュー抜歯部位:上顎両側4番
治療費:1.155.000(通院費¥5.500別)
リスク・副作用:
上顎前歯の唇側傾斜が大きい本症例の場合、歯科用アンカースクリューから上顎前歯部を引っ張り、後方移動とトルクコントロールを行います。後方移動量が通常よりも大きいので、歯根吸収のリスクがあります。定期的にデンタル写真を撮影して確認し、弱く持続的な力で、注意深く矯正力をかけていきます。