No27. 「抜歯矯正でも口元が引っ込み過ぎないE-line仕上げ」をした重度叢生症例
「抜歯矯正でも口元が引っ込み過ぎないE-line仕上げ」をした重度叢生症例
20代男性 習志野市津田沼
『上下の前歯のガタガタを治したい。顔の真ん中に対して、上の前歯の真ん中が左偏している。良い歯を残して機能的な仕上がりにしたい。』という主訴でした。
まず、上顎両側4番抜歯をしました。下顎は、左側1番短根、左側2番の根の位置は著しく内側にあるという理由で、小臼歯抜歯ではなく、下顎左側1・2番を抜歯しました。
『抜歯矯正でも口元が引っ込み過ぎないE-line仕上げ』を念頭に治療を致しました。
2年3か月の唇側セラミックブラケット矯正治療で叢生を改善して審美的・機能的改善が達成されました。
長期安定を目指すために、親知らずの抜歯をお勧め致しました。ご協力ありがとうございました。
いつも明るく積極的に治療に向き合っていただき、感謝しています。
症例紹介
診断名:下顎右側7番欠損を伴う重度叢生症例 年齢:10代 治療期間:2年3ヵ月 治療回数:26回
治療に用いた主な装置:
◎セラミック製唇側マルチブラケット装置
◎歯科用アンカースクリュー
抜歯部位:上顎両側4番、下顎左側1・2番 抜歯
治療費:¥770.000(通院費¥5.500別)
リスク・副作用:このケースのように小臼歯抜歯以外の部位を抜歯する場合、抜歯した歯の大きさが左右で異なることにより機能的な咬合を得にくいことがあります。当院では、デジタルセットアップで診断時に咬み合わせがつくれるように細かく計算して、必要に応じてIPRという歯の幅を若干小さくするなど整える手法をしています。これにより機能的な咬合を達成しています。