No.9 フルリンガルでアンカースクリューを使用してガミースマイルを治した症例
ガミースマイル・上顎前突 フルリンガル
30代女性
『フルリンガル矯正治療(上下共に裏側矯正治療)で歯並びを治したい。』という主訴でした。
ハイアングルという下顎骨が時計回りに回転していて、上顎前歯歯軸が舌側に大きく傾斜していて、ガミースマイルを呈していました。
咬み合わせも上顎が下顎に対して前にある状態で、矯正専門用語では典型的なⅡ級2類ハイアングルケースです。
上顎両側5番抜歯+歯科用アンカースクリューを用いた舌側矯正治療(裏側からの矯正治療)でガミースマイルの改善をしました。
側貌はもともと美しいので、口元を引っ込めすぎないように配慮しながら治療を行いました。
審美的・機能的に良好な状態になりました。笑顔と横顔が大変美しいです。
症例紹介
診断名:ガミースマイルを伴う上顎前突Ⅱ級2類
年齢:30代 治療期間:3年 治療回数:29回
治療に用いた主な装置:
◎歯科用アンカースクリュー
◎カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置 (WIN)フルリンガル
抜歯部位:上顎両側5番
治療費:¥1080.000-(通院費¥5.400~¥5.500別)
リスク・副作用:
ガミースマイルの改善は、歯科用アンカースクリューから上顎前歯部を引っ張り、後方移動と共に圧下する必要があります。
通常の後方移動よりも歯根吸収のリスクが大きいので、定期的にデンタル写真を撮影して弱く持続的な力で、注意深く矯正力をかけていきます。