No.8 唇側ブラケット装置で開咬(前歯でものが噛めない状態)を治した症例
開咬症例
40代女性 習志野市奏の杜
『前歯が噛めない』という主訴でした。下顎骨が著しく時計回りの回転をしているハイアングル開咬症例です。
上顎両側4番、下顎両側5番を抜歯して、上下顎前歯部の後方移動を行い、下顎骨をカウンタークロックワイズローテーションして治したケースです。
上顎前歯部後方移動が達成され、口元・側貌・スマイルライン共に美しい仕上がりになりました。横顔の変化がとても良いですね。
開咬の原因の一つに舌突出癖があります。習癖が改善されていない状態で、前歯後方移動の調整をしていても、舌の力が抵抗して動きにくいこともあります。
また、開咬は、舌癖が原因で後戻りを起こしやすいタイプでもあります。
全治療期間行うMFTのトレーニングで、舌の力を強化し、りんごを食べる実践的なトレーニングまで行いました。
矯正治療とMFTにいつも明るく積極的にご協力いただき、大変感謝しています。
症例紹介
診断名:口唇閉鎖不全を伴うハイアングル開咬症例
年齢:40代 治療期間:3年 治療回数:31回
治療に用いた主な装置:
◎プラスチック製マルチブラケット装置
抜歯部位:上顎両側4番 下顎両側5番
治療費:¥702.000-(通院費¥5.400~¥5.500別)
リスク・副作用:開咬症例は、前歯の歯根膜の機能が弱くなっているケースがあります。通常よりも歯根吸収のリスクが高いです。
上顎前歯を後方移動するケースでしたので、歯根吸収のリスクがありました。定期的にデンタル・CT撮影をさせていただき、歯根の状態を確認しながら、弱く持続的な矯正力をかけることで回避致しました。


