No.41 ハーフリンガルで口元の突出感と叢生を改善した症例
No.41 ハーフリンガルで口元の突出感と叢生を改善した症例
10代女性 千葉市 中央区
『口元を引っ込めたい、磨きにくい歯列不整の状態を改善したい』という主訴でした。
上顎右側5番先天的に欠如し、その代わり上顎右側第2乳臼歯(E)の晩期残存を認めました。上下顎前歯歯軸が唇側傾斜し、若干の口元の突出感により口が閉じづらく、口呼吸でもありました。上顎右側第2乳臼歯(E)、上顎左側4番、下顎両側4番を抜歯し、歯科矯正用アンカースクリューを用いた歯列矯正を致しました。2年間のハーフリンガル矯正治療で審美的・機能的改善が達成されました。
思い切り笑っても歯茎が気にならないようになり、横顔のlineもすっきりしました。いつも積極的に治療にご協力いただいたおかげで、治療もスムーズに進みました。
症例紹介
診断名:上顎右側5番先天欠如、上顎右側第2乳臼歯(E)晩期残存を伴う上下顎前突叢生症例
年齢:30代 治療期間:2年0ヵ月 治療回数:30回 初診時日時:2021年9月2日
治療に用いた主な装置:
◎上顎カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置 (WIN)
◎下顎セラミック製唇側ブラケット矯正装置
◎歯科矯正用アンカースクリュー
抜歯部位:上顎右側第2乳臼歯(E)、上顎左側4番、下顎両側4番
治療費:1.210.000(通院費¥5.500別)
リスク・副作用:本症例は、下顎前歯部の叢生が重度であり、下顎前歯部唇側骨が非常に薄い症例であり、歯肉退縮のリスクがありました。下顎前歯部にブラケット装置を装着する時期を遅らせて、犬歯の後方移動により叢生改善のスペースをつくり、できる限り前歯部は自然な排列を促すことで退縮させないように細心の注意を払いました。