口育 ~こどものおくちを育てる 副院長コラム

私は長年、矯正治療を行ってきました。ガタガタの歯並びが、生まれ変わるように綺麗になることは矯正医師としては大いなる喜びです。ですが、自分が子供を育ててみて痛烈に感じることは、本当は、『矯正の必要がない、整った噛み合わせに自然に育っていく方がもっといい』ということでした。

整った噛み合わせ、綺麗な歯並びは、どうしたら育まれるのか?
単純ではない、この問いに対して私自身が生涯勉強し続けること、そして、それを伝えていくことが、私の新たなミッションに思っています。

お口は「食べる」「話す」「呼吸する」生きていくのに大切な役割を3つ持っています。

子供のお口は、遺伝的な顎の発育、歯の大きさなど、持って生まれた条件はありますが、 正しく物を食べる、正しく話す、楽に息ができる、この3つの役割が確立できれば、整った噛み合わせ、綺麗な歯並び、を自然に獲得する可能性を持っています。

「おくちを育てる~口育」は、毎日のお家での離乳食の食べさせ方、寝かせ方、癖の予防【情緒の安定も含めて】や早期除去、小さな習慣の積み重ねが大切です。そして、う蝕予防や歯周病予防は当然のこととして、幼児期・学童期から不正咬合の芽を早期に見つけて、可及的早期に医療的介入で除去し、顎・顔面・歯列の成長発育を利用し、健康な「おくち」を確立させることが重要です。

また、どんな努力をしても将来的に小臼歯抜歯が必要になるような叢生・上顎前突・反対咬合ケースにおいては「医療的介入を注意深く待つ」ことが治療の選択であることも話していきたいと思っています。


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