舌側矯正

    周りの人から気づかれない舌側矯正

    舌側矯正 「歯並びを治したいけれど、矯正装置が見えるのがイヤ」

    このような理由で、今まで矯正治療を諦めていた人も多いのではないでしょうか?

    大人の矯正の場合、特に審美性が重要。当院にご相談にいらっしゃる患者さんも、『見えない矯正』を希望してこられる方はとても多いです。

    津田沼、奏の杜という地域柄、歯に対する意識の高い方が多いせいかもしれませんが、当院では特に、30~40代以降の方が舌側矯正を希望されるケースが多いです。

    「ずっと矯正治療をしたかったけれど、装置を付けるのが嫌で治療の機会を逃してきた」という患者さんが多いように感じます。

    しかしながら、舌側矯正は高度なテクニックが要求される治療のため、実施している医院はそれほど多くはないのが現状。 また実施していたとしても、いざ相談に行ってみると「この症例は裏側からだと出来ない」「裏側からだと治療期間が長くなる」と言われてしまう事も多々あるようです。

    ですが、裏側からの矯正であっても、しっかりとした技術があれば、表側で対応できるほぼすべての症例に対応することができますし、治療期間も表側からの治療とほとんど変わりません。

    当院では、舌側矯正の経験豊富なドクターが誠意をもって対応させていただきます。

     

    ※『見えない矯正』にはマウスピース型矯正装置(インビザライン)もあります。 インビザラインをご希望の方はこちらもご覧ください。


     

    舌側矯正治療の歴史

    世界最初の舌側矯正治療は、1980年前後より日本とアメリカの矯正医により開発されました。

    開発当初は表側からの矯正治療と比べて、患者さんの苦痛が大きく、治療期間も長く、矯正後の仕上がり結果の評価も低いものでした。その後長い時間をかけて、多くの矯正専門医や技工士の長期にわたる研究努力と、ワイヤーの弾性性能の進化等により、裏側からの矯正でも表側からの矯正と治療結果、治療期間ともに同等のクオリティで治療できる矯正専門医が現れてきました。

    しかしながら、患者さんの立場からみると発音障害や、装置の違和感、痛みなどの問題点は完全に解消されたわけではなく、矯正専門医の立場からしても、歯の位置の最終調整の難しさなど多くの問題点が残されていました。

    その問題を解決した装置が、当院で導入されている装置、カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置 (インコグニート・WIN)です。

    ※インコグニート・WINは薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。


     

    カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置 (インコグニート)

    もりざわ歯科・矯正歯科では、現在存在する数多くの舌側矯正治療法の中でも優れた方法の1つとして認められ、世界60か国以上で使用されているインコグニートを『見えない矯正』舌側矯正に採用しています。

    インコグニートとは、患者さんの口腔内型採得した歯型をドイツに送り、光学3Dスキャナーでスキャンニングされた後、特別なソフトウェア(CAD/CAM)を用いて作られる完全オーダーメイドの装置です。

    完全オーダーメイドであるため装着するまで5週間ほど要しますが、歯と接着する面が薄いので、むし歯になりにくく、また異物感や舌の不快感が軽減されるというメリットがあります。

    さらに、装置の精度が高まり、短期間で計画的に歯が並び治療成績が向上します。


    インコグニート

     

    カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置 (WIN)

    舌側矯正装置『WIN(商品名)』は、ヨーロッパでトップシェアを誇る、ドイツの舌側矯正システムです。もりざわ歯科・矯正歯科ではこのカスタムメイド舌側矯正装置WINを正式採用しております。

    ウイン(WIN)システムは、インコグニートの開発者Dr.Wiechmanが、インコグニートをさらに進化させた形で開発した舌側矯正装置です。

    WIN最大の特徴は、インコグニートと開発者が同じであるため機能はほとんど変わらないのに、インコグニートよりも低価格が実現したことです。

    インコグニートとの違いは、製作過程が完全なデジタルシステムではないこと、既成の裏側装置+歯の形態に合わせたオリジナル装置を付けるシステムなのでインコグニートよりも少し厚みが出ることです。(インコグニートよりも厚みがあるために、違和感は若干出るが、歯茎から離れることにより衛生的であるとの報告もあります。)

    インコグニートとメリット・デメリットは同じですが、2018年から日本セットアップモデルという、日本の技工士との直接的なやりとりを通じて、綿密な治療計画を作成した後でドイツでの製作に入ることができるので、より確実な治療が行える体制が整っているというのもWIN装置のメリットと思います。


    winシステム

     

    カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置 (インコグニート・WIN)の特徴

    WIN・インコグニート装置の一番の特徴は、なんといってもブラケットから全て、完全オーダーメイドで作製するということ。患者さんの1本ずつの歯の形に合った薄いブラケットを作製するため、違和感が少ないというメリットがあります。

    インコグニートは、トレーニングを修了した歯科医師のみ治療が出来るシステムのため対応できる医院も多くはないのが現状ですが、舌側矯正をしたいけれど装置の違和感が気になる、、という方にはぜひ検討していただきたい治療法です。


    カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置 (インコグニート・WIN)と従来の舌側矯正装置との比較

    見た目 【WIN・インコグニート】 従来(既製品)の舌側装置
    断面図

    薄いため
    違和感が少ない

    厚みがあるため
    違和感が大きい

    見た目

    見えません。

    見えません。

    発音

    慣れるまで早い。

    人によっては慣れないこともあります。

    装着感

    完全オーダーメイドなので、なめらかで刺激がとても少ない。

    どうしても装置が厚くなるので、慣れるまでの時間がかかります。

    治療期間

    ワイヤーも機械により完全オーダーメイドで曲げられるため、早く仕上がります。

    セットアップから作製されるため、ある程度正確性があります。

    金属アレルギー

    金属アレルギーの原因となるニッケルを含まないので、アレルギーを起こしにくい。

    金属アレルギーの原因となるニッケルを含む。

    むし歯のなりやすさ

    ベースが歯面全面を覆うのでなりにくい。

    清掃性が難しくなるため、気をつけないといけない。


     

    カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置 (インコグニート・WIN)のメリット


    むし歯になりにくい

    『舌側矯正は見えない部分に装置がついているために、歯磨きが十分にいきとどかないので虫歯になりやすいのでは?』という質問が多いですが、実はインコグニートでは表側の装置よりも虫歯になりにくいという調査報告があります。

    ドイツのハノーバー大学の研究機関より、表側の矯正装置をつけた患者さんと、インコグニート(Incognito)を装着した患者さんとの間で、虫歯の罹患率の差を調査した報告があります。

    調査結果では、インコグニート(Incognito)で治療した患者さんの虫歯発生率は、表側の矯正装置で治療した患者さんの、約1/5という結果でした。つまり、インコグニート(Incognito)治療は、表側の矯正治療に比べて虫歯になりにくいという事が結論です。

    理由を考察してみますと、インコグニートの装置が患者さんの歯の形に合わせたオーダーメイドの装置であるために、歯面保護されていること、装置と歯の境界部がスムーズで汚れがつきにくいことが挙げられます。

    このことからインコグニート開発者であるDr. Wiechmann は、インコグニート(Incognito)での治療を、虫歯罹患率の高い、若年者(小学生、中学生の年齢層)にも積極的に行っています。


    違和感が少ない

    インコグニート装置は、虫歯を治した後に装着する、金属やポーセレンの被せ物のように、各患者さんの歯にぴったりと合うオーダーメイドされた装置です。

    今までの既製の装置とは異なり、患者さんの口腔内の違和感が極力少なくなるよう、限界まで薄く作られています。 そのため、矯正装置の異物感がなく、口腔内が狭くならない、発音障害がおきにくい、ストレスがない、という患者さんの負担軽減がなされています。


    仕上がりがキレイになる(理想的な前歯の傾斜バランスを作れる)

    少し専門的な内容になりますが、今までの舌側矯正装置の問題点は、小さくて違和感の少ないタイプのシステムだと、前歯の傾斜のコントロールが効かない、つまり、矯正治療をせっかく行っても美しい仕上がりにならないという問題点がありました。

    前歯の前後的傾斜は、矯正用語でトルクと呼ばれており、患者さんのバランス良いプロファイル(横顔)と深い関係があります。つまり前歯の前後的傾斜度は、患者さんの口元の審美性に大きな影響を与えるのです。

    前歯の前方傾斜度が強ければ出っ歯の傾向になりますし、後方傾斜度が強いと口元は後退しすぎる感じに見えます。

    インコグニートは前歯の前後的傾斜度を正確にコントロールすることが可能で、使用するワイヤーには、それぞれの患者さんにとっての理想的な前歯の傾斜度を与える情報が計算されて作製されています。

    ブラケットの縦の溝に断面が長方形のワイヤーがしっかりはまり込むため、正確な歯の前後傾斜のコントロールが可能です。

    小さくて違和感が少ないのに、このトルクがしっかりと効くため仕上がりがキレイなる。これが、インコグニートの最大の利点です。



     

    カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置 (インコグニート・WIN)のデメリット


    表側の装置よりも料金が高い

    舌側矯正では、表側矯正に比べて、約1.5倍の費用が掛かります。

    歯の裏側はデコボコで形が複雑なために表側矯正の装置を使うことができず、患者さん一人ひとりに合わせた装置を作る必要があるからなのです。つまり、オーダーメイドの矯正装置をつくるのに大変な手間がかかるために装置の費用が高くなります。

    特にインコグニートはドイツで作製し、一つ一つの歯にピッタリとある装置を鋳造して製作していきますので、表側の装置よりも価格が高くなります。


    治療開始まで5週間ほど時間がかかる
    ブラケットの紛失やワイヤーの破損等のトラブルが生じた際に迅速な処置ができない。

    インコグニートの作製は、現在ドイツのバドエッセンの工場で行われています。日本から採取した患者さんの型取りをドイツに送り、インコグニートを作製した後に日本に送り戻されます。

    このため、患者さんの歯型と噛み合わせの記録を取ってから装置のセットまでは約5週間のお時間をいただくことになります。

    また、ブラケットの紛失やワイヤーの破損などのトラブルがあった場合にも、修理はすべてドイツにて行われますので、迅速な対応ができないのもこの装置のデメリットです。


     

    もりざわ歯科・矯正歯科では、前歯部に限局した舌側部分矯正(2D矯正治療)も導入しています。
    奥歯の噛み合わせが正常であるなど、適応症例には条件がありますが、「前歯のガタガタを短期間で治したい」など、ご興味がある方はぜひお気軽にご相談ください。
    適応症例に当たる場合は低価格で舌側部分矯正治療ができます。→部分矯正について

    最後に、大切なことは装置の種類ではなく、機能的・審美的に最高な仕上がりと心地よい装着感を追い求める矯正歯科治療であると考えています。 インコグニート・WINよりも優秀な装置が開発された場合は、即座に導入を考えていきたいと思っています。

                          

    副院長  守澤郁子


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