精度の高い入れ歯

「入れ歯は痛みや違和感があるもの」
そう思いながら、我慢して入れ歯を使ってはいませんか?でもきちんとメンテナンスをすれば、痛みや違和感は減らせるのです。
入れ歯で痛みを感じる原因のほとんどは、噛み合わせ。痛みは、精密な型を取らずに入れ歯を作ってしまった、長年使っているうちに噛み合わせの位置が変わってしまった、といった原因で起こります。そしてそのほとんどは、きちんとメンテナンスすることで改善できるのです。
簡単なようで、難しい。患者さんに満足いただける入れ歯作り

歯科医師であれば、一通りの知識や技術を持ち合わせている入れ歯治療。一見、誰にでもできる治療のように思われがちですが実はとても奥が深い専門分野。
ただ単に入れ歯を作るだけなら簡単ですが、患者さんに本当に満足していただける入れ歯を作るのは、実はとても難しいのです。
当院院長は、25年以上にわたる大学および大学付属病院で入れ歯治療を専門に担当し、他の医院では対応できないと言われた症例においても患者さんにご満足いただける入れ歯を提供してきました。
今でも、都内や遠方から院長の入れ歯の技術を頼って来院される患者さんが多くいらっしゃいますが、今まで、どこの医院でも満足する入れ歯を作れなかったという患者さんが当院で入れ歯を作り、満足していただいたときの喜びはとても大きいですね。
今までいろいろ入れ歯を作ってきたけれど、満足いく入れ歯に出会えなかった。という方は、是非一度当院にご相談にいらしてみてください。
入れ歯の製作で最も大事な「噛み合わせ」の測定と型取り

人間の体の中で、2箇所の関節で止められているのは顎関節のみ。その特殊な構造のため、噛み合わせが正しくなければ本来の力が発揮できないのです。
でも長年の噛み癖などの問題で、噛み合わせがずれてしまっていることがあります。
噛み合わせが正しくないと、左右どちらかに不自然な力がかかってしまい、入れ歯がずれて痛みを感じる原因となってしまうのです。
つまり、入れ歯を作ったり調整したりするときには、正しい噛み合わせの測定が不可欠なのです。
精密な噛み合わせを採取するために使用する装置・器具
個人トレーでの咬合採取

個人トレーとは、患者さん一人一人のお口の形に合わせて作製するオーダーメイドの型取り枠のことを言います。
個人トレーを使うことでより精度の高い型取りを行いことができますので、痛くない、よく噛める入れ歯を作製するうえでは必須ともいえる工程ですが、個人トレーを作るのは意外と難しく、技工士さんでもうまく作れない人がいるほど。
また、患者さんにも一回多くご来院頂かなければいけないなど、手間も時間もかかる工程なので、個人トレーを作らずに既製のトレーのみで型を採っている医院さんも多いかと思います。
当院では、手間と時間はかかってしまいますが、患者さん一人ひとりに合わせた個人トレーを作製。また、端の部分にはコンパウンドと呼ばれる素材を使い、精密な型を取っていきます。
「型の取り方」も重要!
ご高齢の方などで、だんだん歯の本数が少なくなってくると、どうしても前噛みになって噛み合わせがズレてしまいがちになります。そのような場合は、なるべく顎を引いた状態で型を採ることで、本来の正しい噛み合わせに近い状態に仕上げることができます。
とても繊細な作業ですので技術と経験がものをいう工程にはなりますが、補綴専門医ならではの腕で患者さんのご要望にお応えしたいと思っております。
快適な入れ歯を作るためのその他のポイント
入れ歯の厚み
入れ歯の厚みは、歯を失った部分の歯茎の骨の量により、その患者さんに合わせて調整をします。 たとえは、歯茎が痩せてしまっている部分は厚く、違和感が強い部分はコンパクトに調整をしていく必要があります。
患者さんの使い心地や装着感を確認しながら調整していくものですので、長年の経験や勘も必要になる部分です。
入れ歯の形
入れ歯の形が小さすぎたり歯の位置が内側にずれていたりすると、お口がしぼんだようになってしまい、貧弱な印象にみえてしまう事にもなってしまいます。
また逆に大きすぎても、お口元が膨らんだようになってしまったり、外れやすくなってしまいます。
どのような形の入れ歯を入れるかで、お口元の印象がまったく変わってきてしまうもの。しっかりと正確な型をとることで、適切な形の入れ歯を作ることができます。
部分入れ歯の場合、バネをかける歯の形も重要

当院では、部分入れ歯を作製する場合には、入れ歯の部分だけではなく、バネがかかる歯の方もその入れ歯に合わせ、必要に応じて作り直しをさせて頂いております。
入れ歯のバネにもいろいろな種類があり、それぞれにバネがかかりにくい形、かかりやすい形があります。
バネがかかる方の歯を、それを想定した、入れ歯に耐えられる形に直すことで、より安定的に永く使うことができるようになるのです。
よく噛めるだけではない、審美的にも美しい入れ歯を
入れ歯は、ただ食べ物が噛めればいいというものではありません。入れ歯はご自分の体の一部として、長い時間使うものです。
また、長い時間、痛みやガタつきといった不快感を覚えることなく過ごすことも重要ですが、何よりも見た目が自然であることが大切なのです。
当院ではより天然の歯に近い色合いを出すために、13種類のカラーをご用意。また不自然さを感じさせないよう、わずかに歯並びに乱れを加えたタイプも揃えています。
患者さん本来の歯並びに合わせて、オーダーメイドの入れ歯をお作りしています。
当院で取り扱っている特殊な入れ歯
当院では、すべての患者さんからのご要望にお応えできるよう、さまざまなタイプの入れ歯を取り扱っています。
歯の色や歯ぐきの色も多種類のカラーを用意。歯並びもあまり整いすぎていると不自然なため、自然な歯並びを再現した入れ歯をお作りしています。そんなさまざまな入れ歯の中から、おすすめのタイプをご紹介します。
マグネットデンチャー

マグネットデンチャーとはバネの代わりに磁石の力で固定する入れ歯です。
当院院長は、マグネットデンチャーの開発者と長年の付き合いがあることからも、この治療法をいち早く取り入れて参りました。
マグネットデンチャーは、歯根に「キーパ」と呼ばれる磁性の金属を取り付け、入れ歯にも小型の磁石を埋め込み、この2つの吸引力で入れ歯を吸着させます。
バネを使用しませんので審美的にも優れ、また周りの支えとなる歯に負担をかけたり、痛めてしまうこともありません。
取り外しも簡単にでき、お手入れも簡単にできますが、磁石を使用しているため心臓ペースメーカなどを装着されている方は使用できない場合があります。
ご希望の場合は、まずは担当の歯科医師にご相談ください。
ノンクラスプデンチャー

ノンクスプデンチャーとは、金属のバネを使わない部分入れ歯のことで、義歯床(ピンク色の部分)を延長して、歯にかける構造になっています。
バネを使っていないので審美性に優れ、装着していても入れ歯だと気づかれにくいのが特徴です。 当院で制作しているノンクラスプデンチャーは、まったく金属を使わないわけではなく、「レスト」と呼ばれる入れ歯を沈まないようにするための装置をの部分にのみ金属を使用しています。 ノンクラスプデンチャーは、バネがない分、通常の義歯よりも安定が悪かったり沈んでしまったりしがちですが、このレストを付けることで、よりしっかりと噛めるようになります。レストの部分は前から見えないよう設計しているので審美的にも優れた入れ歯治療と言えるでしょう
ノンクラスプは、通常2-3本の歯を失ってしまった場合に適応できる入れ歯ですが、それ以上の歯を失ってしまった場合は、金属床とノンクラスを併用して制作することもできます。
ソフトデンチャー

ソフトデンチャーとは、堅い入れ歯の裏面(歯茎にあたる部分)を「生体用シリコーン」というゴムのようなクッションで覆った入れ歯のことです。
入れ歯と歯茎の間にクッションが入ることで、噛みしめたときに歯茎にかかる負担を少なくすることができますので、「歯茎が痩せてしまって少し噛んだだけでも痛い。」という方にはおススメの入れ歯です。
また、生体用シリコーンには吸盤のような密閉性を生み出す特性があるため、食べものをすりつぶす際の顎の横の動きにも高い吸着力を発揮し、入れ歯が外れるのを防いでくれます。
食事のときや話をするときに外れにくくなるだけでなく、入れ歯と歯茎の間に食べ物が詰まりにくくなるというメリットもあります。
金属床義歯

歯茎に触れる部分が金属素材で作られた入れ歯(自費診療)です。
入れ歯の床の部分のほとんどを強度の高い金属で作成しますので非常に薄く作ることができ、お口の中の違和感を少なくすることが可能です。
また、熱が伝わりやすく、食べ物の温度を感じやすいという特徴を持っていますので、お食事をより美味しく味わっていただくこともできます。